遠い国から
各地で行ったライブのレポートや、共演した音楽家達のこと、近況なんかが毎回書かれていて少しほっこりした気分になる。
実際は英文なので頑張って読んでいるんだが。
ダモ鈴木を知らない方も今やたくさんいるのかもしれない。
ドイツの前衛的ロックバンドCANの全盛期を支えたボーカル。CAN脱退後もDamo Suzuki Networkとして世界中のあらゆるミュージシャンと現地で即興ライブをしながらツアーをしている人。
(周りのイメージとは裏腹にご本人はヒッピーは嫌いだと断言していた)
RadioheadやPortishead、Sonic YouthやMars Volta他、世界中の音楽家達がCANや彼の音楽、生き方に影響を受けている。
そして俺もその一人。
kacicaをやっていた2010年に大阪で、2011年に東京で共演し、一緒に演奏もした。刺激的過ぎる即興のステージだった。
ダモさんが俺達のライブを見て、素晴らしい音楽をありがとうと握手を求めて楽屋まで言いに来てくれて、君達の住む街で一緒にやってみたいと言ってくれた時は、当時嬉しくて楽屋で泣いてしまった。イギリスでやろうと言ってくれたのも嬉しかった。
その後kacicaが継続できず、奈良でイベントが実現できないという当時辛い内容のメールをした時も、彼も自分の大切な話を打ち明けてくれたり、AYNIW TEPOの前作FLOWERSリリースの近況報告をした時も、ダモさんの近況も話してくれて、ニュースレターで友達のバンドだと言ってGingkoのYoutube映像を紹介してくれた。心から光栄に思った。
ダモさんの個人的な話はここには書けないが、彼がツアーを続けている話をこの遠い日本でニュースレターで読むだけで嬉しくなるし、自分が音楽をやっている理由を思い出させてくれる。言葉にすると勿体無いような動機。自分が音楽をすることで生まれる空気。
ダモさんのようにネットワークと呼べるような代物ではないが、それは尊いものだ。
どんな環境で自分が生活し活動していたとしても。
今日は
Gregory Isaacs (グレゴリー アイザックス)の
76年リリースアルバム”Mr. Isaacs” で5キロをラン。バンドはスライ&ロビーを中心としたレボリューショナリーズ。まず演奏がクール、驚異的に上質。歌は本物感というか、揺るぎない深さを感じる。
彼が営んでいたいうレコードショップ兼レーベル” アフリカン ミュージアム” がどんなお店だったのか空想している。