明日香と音楽に抱かれて
昨日は身体の具合が良くない両親の顔を覗きに実家へ。
今年に入って病院以外になかなか2人とも外出できなくなってしまったので、気が滅入ってるのではないかと常に気にかかっている。
土産に買ったたい焼きを家族で囲みながら、2人が死んだ時の話をした。
墓の事や残る家の事や遺産の話。
何を言ってるんだと聴く耳を持たないふりはせず聴いた。きっと本人達にとって大きな心配事だろうから。
ひとしきり話も終えて、だったら好きな事たくさんやって残りの人生は存分に謳歌してくれと冗談話をしているうちに2人ともすっきりしたのか、最近では見せた事のないくらい元気な顔になっていた。
その後実家の近く明日香村にある甘樫丘(あまかしのおか)に登り、美里と花見をした。
母親に幼少期から何度も連れられて登ったのを思い出し、映像に納めて送ったら喜んでいた。
最近は音楽とばかり向き合い、没頭していたので、こうして異世界から現実の生活に戻ることも自分にとっては大切なバランス。
感性を叩けば飛び散る火花にずっと魅せられているが、それを捕まえるにはそうでない視点が必要なのかもしれない。
今週はAYNIW TEPOのスタジオ週間。
少しずつ輪郭が現れて来たところ。
最後にオススメの音楽の話。
先日リリースされた水曜日のカンパネラとオオルタイチ君の共作EP「YAKUSHIMA TREASURE」が気に入っている。
タイチ君から、屋久島で水曜日のカンパネラとフィールド録音した作品がもうすぐ出ると聞いてたのでずっと楽しみにしていた。
生活や自然に寄り添っていて(というか自然音や人の声もサンプリングして使っている)、ルーツにも回帰していく様で、音楽やアートの革新性とも闘っているこの感じは、2000年前後に俺が音楽に浸かっていった動機を思い出させてくれる。
自分の今の感性や音楽の捉え方とフィットしてタイムリーだった。
水曜日のカンパネラの方々ともいつか会って話してみたい。
音楽だと思っている音楽に久しぶりに抱かれてこの数日を過ごしている。