雑記
雨降りの空港。
目の前の少年が飛行機の所まで、真っさらな白のスニーカーが汚れないよう、水溜まりを避けながら細心の注意を払って歩いている。
長崎までひとり旅だろうか。
幸運を祈る。
10日間、AYNIW TEPO4人で合宿のような日々を奈良で過ごした。
(また発表します)
欲しい物や行きたい場所も山程あるが、今は取り入れた新しい楽器・機材や技術によって日々スキルアップできる喜びが何にも勝っている。
ついこの前まで存在しなかった曲達をスタジオやライブで演奏する最初のタイミングというのは何歳になっても不思議で刺激のある体験だ。
まだまだ詰めの段階だが、来月のライブでは新しい景色を見せたいと思う。
ワイングラスの話。
先日美里が頂いてきた、電球などを作っている会社が作ったワイングラスで昨夜ワインを飲んだところ、こんなに風味が変わるのかというくらい美味しく感じた。俺のガサツな手先ではすぐに割ってしまいそうな程薄いグラス。
〇〇効果の可能性も十分あるが、グラスとか食器とか楽しいなと最近思う。細部までこだわりの入っている物にどきどきする歳頃なのだ。
酒も美味い、
春だなぁ。
モジュラーシンセ友達絶賛募集中。
明日香と音楽に抱かれて
昨日は身体の具合が良くない両親の顔を覗きに実家へ。
今年に入って病院以外になかなか2人とも外出できなくなってしまったので、気が滅入ってるのではないかと常に気にかかっている。
土産に買ったたい焼きを家族で囲みながら、2人が死んだ時の話をした。
墓の事や残る家の事や遺産の話。
何を言ってるんだと聴く耳を持たないふりはせず聴いた。きっと本人達にとって大きな心配事だろうから。
ひとしきり話も終えて、だったら好きな事たくさんやって残りの人生は存分に謳歌してくれと冗談話をしているうちに2人ともすっきりしたのか、最近では見せた事のないくらい元気な顔になっていた。
その後実家の近く明日香村にある甘樫丘(あまかしのおか)に登り、美里と花見をした。
母親に幼少期から何度も連れられて登ったのを思い出し、映像に納めて送ったら喜んでいた。
最近は音楽とばかり向き合い、没頭していたので、こうして異世界から現実の生活に戻ることも自分にとっては大切なバランス。
感性を叩けば飛び散る火花にずっと魅せられているが、それを捕まえるにはそうでない視点が必要なのかもしれない。
今週はAYNIW TEPOのスタジオ週間。
少しずつ輪郭が現れて来たところ。
最後にオススメの音楽の話。
先日リリースされた水曜日のカンパネラとオオルタイチ君の共作EP「YAKUSHIMA TREASURE」が気に入っている。
タイチ君から、屋久島で水曜日のカンパネラとフィールド録音した作品がもうすぐ出ると聞いてたのでずっと楽しみにしていた。
生活や自然に寄り添っていて(というか自然音や人の声もサンプリングして使っている)、ルーツにも回帰していく様で、音楽やアートの革新性とも闘っているこの感じは、2000年前後に俺が音楽に浸かっていった動機を思い出させてくれる。
自分の今の感性や音楽の捉え方とフィットしてタイムリーだった。
水曜日のカンパネラの方々ともいつか会って話してみたい。
音楽だと思っている音楽に久しぶりに抱かれてこの数日を過ごしている。
南の国から
前回の日記を投稿してから気が付けば2週間。ここ長崎では春の陽気に、いつの間にか桜が咲いていた。
しばらく山小屋にでも篭っていたような、世界から隔離された生活を送っていた。
と言うのも、
春からKBS京都ラジオで始まる新番組のオープニングテーマ曲をAYNIW TEPOで作らせて頂いた。
番組ディレクターの方から依頼を頂いてからの1ヶ月、毎日パソコンと昼夜を過ごし、奈良にいるメンバーと録音データをやり取りして編集を続けて来た。ノートPCからも聴いたことの無い叫び声のような音が何度か聴こえた気がする。
”Sunrise Express” という曲。
春の陽気を走る寝台列車。
関西圏の方は月曜から木曜まで毎日14:00〜17:00聴くことができるので、午後にふと車に乗ることがあったり、何かのタイミングでラジオが聴けるならKBS京都にチャンネルを合わせてみて欲しい。圏外の方はradiko有料会員の方は聴ける模様。番組名は「さらピン!キョウト」
https://www.kbs-kyoto.co.jp/program/radio.htm
昨夜は長崎の同僚達と肉パーティだった。
最近は各地の良い食材をネットで購入して取り寄せ、集まって皆でワイワイと調理してホームパーティ的にやるのが主流。少し高価な食材も自分達で仕入れると安くて良い。美味だった。
最後に
5月26日(日)のAYNIW TEPOのライブの宣伝を。新体制になり色々と変化が起きているので我々にとっては初ライブのような感覚。体験しに来て欲しい。
場所は大阪南堀江に最近できたenvionment 0gというクラブサウンドが似合いそうな場所。
(住所: 大阪市西区南堀江3-6-1 西大阪ビルB1F)
henrytennis 『Freaking Happy』 ~Release Tour Osaka~
5.26 (sun)
open 17:30 / start 18:00
adv 2000円 / door 2500円
Live
henrytennis
omni sight
AYNIW TEPO
キャパもそこまで大きくないので、ぜひメール予約 (ayniwtepo@gmail.com) お待ちしています。
では良い週中を!
イメージは生きているか
時々想像してみる。
法律も警察も無くなった世界のこと。
その中で自分は良い奴、悪い奴とどう折り合いを付けながら生活を渡って行くのか。
想像してみる。
ピエール瀧氏のニュースがあってから、報道や会社の対応、世の中の風向きに苛立ちをおぼえながら、ただ自分への集中力は乱さないよう、思うことの大半は噛んで飲み込んだ。
先週末は地元の後輩ギタリスト、T (spiritual garden)と堀本 (Andrew Kitchen)が出島に遥々やって来た。
3泊4日の旅でひたすら酒を呑み、美味い飯を喰らい、フェリーから海の景色を、山からは街の景色を堪能し、最終日に初ジャズセッションを体験した二人は清々しい表情で長崎を去っていった。
ステージには死ぬほど緊張感が漂っていたが、俺には美しく映っていた。
あとは遊びに来てくれた長崎クルー、ギターの塩見さん(オオサカズ)も攻めまくりの演奏でキング感を見せつけていたし、ドラムで来てくれた藤林君(ex.Special Favorite music)もブランクも何のその、光るプレイだった。
長崎のジャズシーンに真っ先に飛び込んで今も切り拓いているベースの田川さんにもリスペクトを送っておきたいと思う。
それから3日間の休暇の間に
出島宅の近所にある絵本美術館に美里と行って来た。
国内外の絵本を販売、展示しているセレクトショップのような所。面白い場所だった。
同じ建物でやっていた大道あやさんの展示へ。
彼女は50歳で花火師になって、花火の事故で夫と子供を亡くし60歳で絵を描き始めたという。
植物や動物や虫達が一箇所にたくさん描かれた色彩豊かな世界に何とも言えない幸福感と家庭感を感じた。
今日からは奈良でまた3日間AYNIW TEPOの制作の為にスタジオ。
4人で作る音楽に少しずつ輪郭が出てきたところ。
生きるにはイメージが大切だ。
それは全員に言えることだ。
宝の地図
この休日はほぼ自宅で自分達の曲と睨めっこしていたのだが、
自宅出島の近所にあるジャズバーBODY Ⅱ SOULにてクルーの田川さん参加の定例セッションがある、てことで作業合間に立ち寄った。
この日はメロウな曲多めのセットリストだったが、相変わらず田川氏のアップライトベースは素晴らしい。
そして管楽器が二人いるとやっぱり良い。
終わってから2人で呑みに出たが、AYNIWの制作期限が迫っているので一軒で終了し帰宅。
知らないうちに購入したU.F.Oは、朝起きるともう気分ではなくなり、食べないまま置き去りになっている。
先日レユニオン島のAlain Petersを紹介したが、そこからセガというインド洋に浮かぶ島々の大衆音楽にハマってその70年代コンピを聴いている。
(歌詞ブックレットには地図が付いている)
セガはコーヒーやサトウキビ農園での過酷な労働の疲れを忘れる為のダンス音楽らしい。
Alain Petersもセガのコンピもそうだが、スイスのジュネーブにあるBONGO JOE RECORDSというカフェレコ屋レーベルからリリースされていて、再発や過去作の発掘作品も良いが今のアーティストのリリースも内容が面白い。
サイトも洒落てて良い。
いつか実店舗に行ってみたい。
ちなみにセガのコンピはNEWTONE RECORDSのページで試聴できたので興味ある方は聴いてみて。(Alain Petersも聴ける)
https://www.newtone-records.com/item/n_t0078168.html
コンタクトレンズを外して眠ったので今日は身体が元気だな。
春もどうやら近い、
だが長崎は今日も雨だ。
海のある街、ない街
奈良に4日間。
スタジオで4人で曲作りに没頭する日々だが、
昨日はオフだったので久しぶりに近所の浮見堂まで美里と散歩して来た。
池に浮かぶ六角の浮見堂。
早朝と夕方は人がほとんどいないのでおすすめ。
芝犬を連れてやってきたこの近所に住むというおっちゃんとしばらく世間話を。
観光客にしか見えないと言われつつ浮見堂を後に。
近日発表になるが、新体制でのライブが決まった。
ライブ以外の案件も被って来て時間に追われているが、自分はこういう状況の方が合っているかもしれない。
ハマっている音楽の話を。
もう亡くなっているが、レユニオンの伝説の音楽家と言われるアラン ペテルス。
ドラムのてっちゃんが教えてくれたのだが。
レユニオンと聴いてあまりピンと来ないと思うが、レユニオン島はインド洋に浮かぶフランス領の島で、火山や熱帯雨林が生い茂る内陸部、珊瑚礁、ビーチで知られている。
根っこの音はラテン、アフリカだが、海風が吹いてくるような緩い感じがあって、言語もおそらくフランス語。聴いたことのないブレンドの音楽。メロディはすごくポップ。
良いやろ。
Apple Musicにもあるので聴いてみて欲しい。
関空に向かうバスの車窓から真っ青な海を見ながら、遠いレユニオンに思いを馳せてみよう。
モジュラーの魔の手
誰がいつ何を始めようと終えようと自由だ。
と、ナンバーガール再結成の話を受けて盛り上がるSNSを見て思った。
これに限らず何かを誰かをネタに喋りたい人でネットは溢れているが、俺はどちらかというと無口な人が好きだ。
先日の日記にも書いたが、
最近はモジュラーシンセに夢中になっていて、毎日ネットでウインドウショッピング的にモジュラーを調べては脳内で繋ぎ、音を想像したりしている。
もっと形のない、不定形なエネルギーや感性を型取りたい、そういう欲求に駆られている。
その最近の音楽感ともフィットするTheo Parish熱がまた上がって来て、彼のトラックに以前よりも親近感が湧いている。
併せてMoodymannやその周辺も聴き直しているが楽しい。デトロイト良いな。
レアグルーヴを使ったトラックが特に好みだ。
懐かしい話。
昔やっていた神今(カムイ)というバンドの2002年にやったイベントステッカー。メンバーだったドラムの吾朗から今日急にLINEで送られて来た。実家に貼ってあるとのこと。
なかなか渋い。
企画とか、こういう付属する物を作ったりとか昔から好きだな。
p.s. 映画ロッキーを全作観たけど、良かった。スタローンは脚本も監督も主演もやるのすごいな。