謹賀新年
年末は慌ただしかった。
今は嵐が過ぎ去ったように心も鎮まっている。
体調が崩れそうになるのを精神のつっぱりと栄養ドリンクの過剰摂取で乗り切り、正月2日目にしてようやくまともな睡眠と休養が取れたので、長崎宅の近所にある諏訪神社へ美里と初詣に行った。浮かれて出店ではしまきを買って食べた。
思っていたよりも美味かった。
年末は地元奈良で新体制LOSTAGEのライブ。人生何度目かの初ライブ的な緊張感を味わったが、お客さんの温度がかなり高かったお陰で終始良い空気の中でライブができた。岳久が2曲目でいきなり客席に飛び込んで行ったのは全くの想定外だったが、あの光景が目に映っている間、ベースを弾きながら脳裏には2019年がフラッシュバックしていた。主にスタジオ風景だったが。新年も早々に曲作り頑張ります。
AYNIW TEPOは2020年踏み出す予定。
チャレンジしたいこともたくさんあるので、ともえはまだまだお休み中ですが、美里、要、てっちゃん、私を今年も応援して貰えたらと思う。また形になったものからお知らせしますのでよろしくです。
monocism (ベースサポート中) についても今年動きがあると思うのでよろしくです。
今年も音楽の比重がかなり大きい生活になると思うけど、棚を作ったり、小物作ったりする時間も頑張って確保するのが抱負。
さて、個人が個人名で個人のお金をばら撒くという悪趣味な企画を見せられて世も末だなと感じる年始ですが、今年もどうぞよろしくお願いします。
街の子供達が健やかに育ちますように。
p.s. 明けましておめでとう
冷静と情熱
奈良での日々も10日程が経った。
今回は以下のミッション
・LOSTAGEのスタジオ、レコーディング
・AYNIW TEPOのスタジオ、機材車買い換え、来年の活動ミーティング
・各所訪問
大阪に目星の付けたステップワゴンを見に行く前に育休中のメンバーともえの生まれたての子供を見に実家へ。
美里も要も赤ん坊の抱き方が上手い。俺はやってみたが下手丸出しで彼女にミルクを吐かせてしまった。すまない。いつか本人にも謝ろうと思う。何時間でも見ていられる、全員が美しい静かな寝顔に魅せられていた。
AYNIW TEPOの新機材車は無事狙いどおりステップワゴンになった。サードシートが床に折り畳んで収納できるので、8人乗りたい時も機材積んでライブにも行ける便利な仕様になっている。夜は焼肉食べつつAYNIW TEPOのミーティング。来年のアイデアについて皆で話して確認できた。今ある新曲のネタがとても良いので完成させるのが楽しみだ。
翌日は長い間夫婦でお世話になっているお店、粟(あわ)の本店へご挨拶と食事に向かった。奈良の大和伝統野菜を育てて扱っている貴重なお店で、のどかな田んぼ景色を眺めながら、見たことない色や形の美味しい野菜をコースで頂いた。一度は訪れて欲しいお店。完全予約制なのでサイト要チェック。
https://www.kiyosumi.jp/kiyosuminosato
(名物人気者、山羊のペーター君と)
リラックスを凝縮してまるごと絞ったようなオフを過ごした。
翌日はLOSTAGE五味岳久がライブで使用するアコースティックギターの購入を考えているという連絡が来て2人で近所のハードオフを廻った。見た目と弾き易さで良い感じのを見つけたが、一旦ギターの拓人やエンジニアのKC君にも相談しようってことでその日は帰宅。楽器は女性に似てて一度良いなと思うとどんどん特別に思えてくる。その場の感情に流されるところをグッと堪えるのは至難の技だ。
足を使って良いのをじっくり探そうということで翌日心斎橋アメ村は三木楽器アコギ専門店へ。
(入店してすぐ見つけて気に入る)
ここは中古と新品の品揃えと価格のバランスも良く、メンテナンス状態も良かったのですぐに気に入ったのが見つかった。念の為数軒廻ったが最初に触ったヤツが良いって意見で一致したので心を決めてお店に戻って購入。そこからFLAKE RECORDSに行って小一時間ダワさんと話した後奈良に戻って拓人の店KoreKaraでギターを肴に呑んだ。
翌日は朝から奈良NEVERLANDでLOSTAGEのゲネプロ。アルバムの録音に使う機材なども各々演奏しながらチェック。これから新アルバムの曲もそうだが、過去の3人の曲も演奏するので4人でステージにいるというイメージが少しできたことが収穫だった。
今日はレコーディング前日だが急遽曲のアレンジ案を自宅で作っている。銭湯へリフレッシュしに行ったり(良きかな)、コーヒーを飲んだり、甘い物を口にしたりしながら。ベース、プロデュースという立場の上で今必要なのはとにかく冷静でいること。それがなかなか難しいのだけど言い聞かせている。
この文章を書いている時点で少し冷静でないかもしれないが書くことでクールダウンできるところは日記の良さだと思っておこう。
オチが見当たらないので神社とか行ってこようかしら。
いや仕事しよう。
オモテナシ
ローマ法王と丁度同じタイミングで長崎にやって来たCARDの清水とacd.メグを堀家&野澤家で出迎えアテンドした。
暮らして5年近くが経ちここ長崎にも地元感が少しは芽生えつつある。友達が訪ねて来てくれるのは素直に嬉しいし、普段から比較的会っている二人も長崎の景色の中では少し違った風にも見えた。
初日は長崎ちゃんぽんの名店四海樓 (しかいろう) からスタートしてグラバー園、稲佐山温泉ふくの湯、稲佐山夜景、居酒屋剛 (ごう) 、締めにラーメン柊 (ひいらぎ) という黄金の流れ。
(自宅前のめがね橋を背に)
(新世界三大夜景と謳っている稲佐山夜景)
二日目は要の運転で少し佐賀方面に足を伸ばして単線海沿いの千綿駅、待合室がカレー屋さんになっている千綿食堂で昼食を済ませ、
そこから恒例になりつつある波佐見へ。波佐見焼や有田焼の食器をお店を廻って物色した。ここに来るようになってからはすっかり食器や陶器が好きになった。好みのスープ皿を名店マルヒロで購入。https://www.hasamiyaki.jp
後ろ髪引かれながら大阪へと帰って行く二人を空港で見送り、要夫妻と広島焼の店で打ち上がって帰宅。ゆったりとした贅沢な2日間のオフだった。
今日は朝から夕方までたっぷりベースを練習。
また新しい仕事も入りそうでスケジュール管理に気合が入る。
(PHOTO BY 清水)
リラックスする時間、コレ大切やね
奈良での数日
奈良は静かだな。
長崎にも住むようになって感じることの一つ。
今回はなんて事ないオフ日も過ごすことができた。昨日はTHROAT RECORDSにて最近レコードオーディオ周辺機器にハマってまっしぐらの店主岳久とレコードプレーヤーのカートリッジ(針で読んだ信号を増幅する部分)を何種類か交換して試しながら音の違いを確認して喜んでいた。
レコードを再生させるのに諸々の調整が必要だったり、意外に知らない設置の決まりごともたくさんある。気軽に行って訊ねればもちろん教えてくれるだろうし、店内で頻繁に情報交換が行われるようになったら良いなと他人事ながら思っている。
音楽に対する考えやその時のモードみたいなのはわりと岳久とは近いと感じることが多い。お互い話す内に影響される部分もあると思うが。評価とはまた別のベクトルで、モノが作られたり再生されるまでのプロセスっていうのはどこまで行っても愛おしいな。
今回はLOSTAGEのスタジオ作業の為に奈良にいた。毎回今日はスタジオ風景でも写真に撮ろうかと脳裏には浮かんでいるのだが、没頭している内にいつも忘れてしまう。LOSTAGE新アルバムの曲作りも佳境に入るところで時間との闘いになって来た。
今は長崎に帰る飛行機の中でAYNIW TEPOの来年録音予定の新曲リストをまとめている。これ傑作の予感あり。
今年AYNIW TEPOとLOSTAGEとMonocismの3バンドをやって来たがそれぞれのバンドに良さがあって参考になる部分、収穫もたくさんあった。時間割りには苦労したがありがたいと感じる事が本当多かった。
来年に向けて色んなアイデアや企画が進んでいるが、最善を尽くして可能な限り成功に導きたいと思っている。
音楽の話ばかりだが、時間があれば映画もまぁまぁ観ている。映画の話はまた次回。
外食ばかりだったので家のメシが食べたいなぁ。
ウコンの力
先日AYNIW TEPOを企画に呼んでくれたオオサカズが九州ツアーで長崎にライブで来るというので美里と観に行った。
家を出る前、そう言えばウコンの力 "スーパーマックス" みたいなのを友人から貰っていたのをふと思い出しそれを飲んで会場へ向かう。オオサカズは今まで見た中でも素晴らしいライブだった。演奏とか出音の感じも。ライブの時間はあっと言う間に感じた。
音とライブに乗せられるまま酒を呑み、ライブが終わってからも長崎泊まりだったトロンボーンのアイさんとサポートベースの田川さん、美里の4人で街に繰り出し深夜まで打ち上がった。そして今 "スーパーマックス" に体調が悪い。
LOSTAGEに参加して初めてのライブが発表になった。厳密に言うと今迄も飛び入りでベース弾いたり、アコースティック編成でベース弾いたりはして来たのだが、曲作りから一緒にスタジオでやってライブをやるというのはまた少し違う感情にもなる。
来月12月頭にレコーディングがあるので録音する数曲は披露できると思う。
ただ毎年呑み過ぎる日なので注意が必要だ。適度に。そう適度に。
ただ、今はライブの事を考える前にレコーディングのことで切羽詰まって来ているんだが。
色々発散しに来て貰えたらと思う。
2019/12/28(SAT) / NARA NEVERLAND
THROAT RECORDS presents [大忘年会2019]
ACT:
WATUSI ZOMBIE
CARD
DJ : DAWA(FLAKE RECORDS)
OPEN 18:00 / START 18:30
ADV 2500yen+1d / DOOR 3000yen+1d
TICKET
ローソンチケット L54118
チケットぴあ P169661
e+
最近の日々
台湾から帰国して2日間は長崎で会社員をやり、また奈良に戻りスタジオリハをしてオオサカズ企画にAYNIW TEPOで出演させて頂いた。
(写真はお客さんが撮ったものを拝借)
2019年AYNIW TEPOライブ納めだった。
今年はライブ本数は少なかったが、春にはKBS京都ラジオの昼番組のテーマ曲を制作したり、夏にはリリースライブの映像のYouTube公開やライブ音源のサブスク配信をしたり。振り返ると新体制の準備をしながら次の展望を探っていたような年だったように思う。コーラスや心の面でも支えてくれた金子ゆかにも感謝を。
来年は溜まってきてるお気に入りの新曲達を何らかの形でリリースしたいと考え中。楽しみにしてくれて良いと思う!
共演のオオサカズは大阪感マックスのごった煮サウンドで痛快なライブだった。メンバーとも少し近づけたのは嬉しかった。また近いうちに会いたい。
そして翌日は朝からスタジオでLOSTAGEの制作。昼からは五味岳久の弾き語りライブが京都であるって言うのでそれに同行した。
サウンドチェック後にWORKSHOP records、100000t、ヒト族レコードの3店舗レコード屋を廻った。それぞれ品揃えや値付け、内装にも独特のクセがあって面白かった。
京都はまだまだ奥が深そうなので少しずつ廻って行こうと思う。
五味岳久は今制作中の新曲も披露していて、客観的に聴けて良い曲だなと思った。出演していたおとぼけビーバー、eveparty、主催のbedも素晴らしいライブだった。
珍しく2人とも素面で、帰りに天一を食って帰宅した。
その翌日は早朝から東京高円寺HIGHに移動し、サポートしているmonocismで再びライブ。先日台湾からのイベントの続き。
monocismは8年振りの東京ってことでお客さんもたくさん集まってくれていて、共演のシューゲイザーアイドルRAYのお客さんも音楽好きが多く熱気が高かった。主催のcruyff in the bedroomも流石のライブだった。
台湾から来ていたDOODLEとThe Giraffe Told Me In My Dreamがとても良いバンドで音源を交換したり、拙い言葉で再会を約束した。
朝に奈良に到着し、ここ数日の詰め込んだスケジュールの反動で抜け殻のようなオフを過ごした。せっかくなので美里の初心者運転で実家へ。父親は体調が悪そうにしていたが、話している内に顔色も良くなって来て少し安心した。
今日は奈良から長崎の家に戻る。
一週間家を空けていたので猫のテトが元気に過ごしているか心配だ。
平穏な日々も愛おしい。
真夜中に
油断していると海馬に定着せぬまま記憶がアルコールと共に流れて行きそうだ。
書き留めておきたい。
先日台北でライブした話。
4年前AYNIW TEPOで野外フェスに出演して以来二度目の台湾。当たり前の話かもしれないが、以前よりこの国に親近感を覚えたし台北という街が好きになった。だが同時に話したいことや聞きたいことも増えたので、言葉の壁が大きいって事も痛烈に感じた。
知り合って10年くらいは経っているが、昨年末からベースでサポートさせて頂いてるバンドmonocism。monocism (モノシズム) はボーカルギターの松浦さん、ギターの北村さんの2人がメンバー。ドラムの岸さんと私がサポートで入っている。
雑な紹介だが、
松浦さんは元Judy and MaryのYUKIさんのソロ曲とか、My Little Loverの曲提供など作曲家として長く活動されて来て、今は顕微鏡の世界にも入ってその写真がNational Geographicに取り上げられたり、個展したりと多才な方。
北村さんは大阪でたくさんの生徒を抱えるギター講師でロン毛でバンドリーダー。
monocism自体もフジロックとかメタモルフォーゼとかのフェスに出たり、作品を2枚リリースしたりと動いていたけれど、5〜6年の休止を経て、今回新しい作品を携え活動再開という感じ。
音は以下のBandcampで聴けるし購入もできます。俺は制作に関わっていないが、新しい音源もあるので一度聴いてみて欲しい。
https://monocism.bandcamp.com/album/fukou
今回はTHE WALLという大きめの所謂ライブハウスという感じの会場だった。
日本からcruyff in the bedroomという老舗級シューゲイザーバンドとシューゲイザーアイドルと言われる4人組のアイドルRAYが出演し、台湾からDOODLEが出演していた。
オープンから目の前でそのアイドルのチェキ撮影会が行われ、未体験の光景に思わず呆然としたが10代の彼女達のエネルギーを目の当たりにして、応援したくなる気持ちも少しだけ分かった気がした。
monocismは年始からリハを重ねて今回俺が入ってから初ライブだったので、少し緊張感はあったけれど会場の大きさと音の気持ち良さに高揚感が勝った。お客さんの反応もたくさんあって、他のメンバーが手応えを感じているその表情を見てサポートを引き受けて良かったと少し安堵した。
食事については、台湾のほぼ全ての料理に入っていると言える香辛料八角が少し苦手ではあったが、適量であれば食べられるし美味いことも今回知った。
自分が音楽でできる事というのはこの歳になっておおよそ分かって来ていて、それが活かされる機会がもっと欲しいし金も欲しい。帰り飛行機の窓から台北の夜景を見ながらそんな事を考えた。
今は2日後のAYNIW TEPOのライブでAYNIW TEPOの曲を鳴らす事ができるのが嬉しい。
良い夜にするので遊びに来て欲しい。
俺は待っている。
心斎橋CONPASSで