火の鳥 マヨネーズ編
火の鳥。
たぶん一番影響受けたというか自分にフィットする手塚漫画。
人間とか動物とかAIなんかのドラマの中に存在する業というか真理のようなものを時間軸を越えて火の鳥という存在として描いている、と思っている。
大きな流れで見るとそのエモーショナルなドラマも自然の荒廃のように見えるところが好きな漫画だ。
真理を火の鳥に置き換えた事は手塚治虫の偉大な発明だと思うが、俺が好きなのは火の鳥が神々しい存在というだけではなくて、普通のその辺りにいる鳥の様な感じで登場したりもするところ。
真理も見る角度やタイミングを変えれば全く見え方も違う。
手塚治虫がどういう意図で描いていたのかは分からないが、その火の鳥の描き方の振り幅の感じが自分が音楽を作る時に大事にしている心構えでもある。それが伝わっているかどうかは別として笑。
と、あのGOMAさんが先日やっていた個展の作品に火の鳥が描かれているのを見て考えていた。
あと死ぬまでにもう一度だけファミコンの火の鳥をやり込みたい。
イオンスーパーにて。
マヨネーズが¥148と安売りだったので手に取ってみたところ、後ろから肩を叩かれた。
70歳くらいのおっちゃんが何やら大きな声を出していたのでよく聴いてみると、安売りコーナーにもっと安く売っているからここで買ってはもったいない!という事だった。
どうやら¥100くらいで置いてあるというのだ。
宝を発掘したかのような熱量で警備員のように案内しようとしてくれている、正直半信半疑だったがコーナーに同行し値札を見ると、
なんと¥148だった。
おっちゃんに丁重に礼を言ってそのコーナーからマヨネーズを取りカゴに入れた。おっちゃんは気付かない様子で得意気だった。
あの熱量はなんなのか。
少し前衛的な気持ちになったが、悪い気はしなかった。