AYNIW TEPO Bass 堀 一也の記憶ブログ

AYNIW TEPOのベース堀 一也によるBlog日記

さようなら出島

3年間一人で暮らした出島のアパートを去ることに。引っ越しが来週に迫り、ようやく重い腰を上げようというところ。

 

出島は海辺のすぐ近くで、会社にも徒歩5分、目の前に美術館もあり気に入ってた場所ではあった。何より名前がポップだし。

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美里と猫のテトが長崎に来て一緒に暮らすことになり、少し広いアパートへ越すことに。徒歩15分圏内だが。

 

思い入れが沢山あるかと聞かれたらパッとエピソードは出ないが、知らない街に来て一人の時間を過ごしたこの部屋には成仏していない空想、感情の霊達が充満しているかもしれない。

 

などと書いているうちに少しだけ寂しい気持ちも湧いて来た。

 

それにここは昼夜問わず、有り得ない音量で音楽を演奏できたし聴けたので、制作に十分役立ってくれた思う。

 

今月から夫婦共に長崎在住になるが、バンドの活動は今と変わらず月2回程は奈良に帰る予定。奈良に帰って生活できる日はまだ数年後だと思う。

 

最近はベースが楽しい。

演奏もそうだが、答えを探す感じでフレーズを考えるのが楽しい。

ベースはまぁまぁ得意かもしれない。

 

新しい家でもきっとまずオーディオからセッティングしてしまうことだろう。

 

新しい家の近所には美味いコーヒーと紅茶の店があって嬉しい。世界中の豆から選べてドリップして貰えるお店。

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マルサンカクシカクさん

 

最初にお茶を出してくれるのだが、お客さんに合わせてブレンドしてくれる。お茶もかなり美味い。このコーヒー一杯350円は良心を感じる。

 

チルイン/チルアウト

何か予定を立てようと頭を巡らせる時は3〜4ヶ月先のことなので実質頭の中は10月。

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(鳥取の海を拝借 photo by Misato)

 

今年も終わりに近づいている。

 

来年の春くらいまではAYNIW TEPO以外にもベースの仕事やらサポートやらいくつか話をもらっていて少しずつその準備やイメージの時期。

 

シュワシュワと水蒸気のような音楽に乗って本屋へ。

 

最近日本語歌詞を書いたのがきっかけで言葉が楽しくなって来たので本屋に行ってみたが、選び切れずに帰宅。

 

オススメの小説や詩集などあるよ!という方は教えて欲しい。

 

 

代わりに最近のお気に入り音楽でも3枚程オススメしたいと思う。

 

Tower Recordingsの2001年リリースアルバム『Forkscene』

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現代環境音楽のようでいてフォークアルバムでもあり、ポップさも感じる、だがワールドミュージック感や即興性も感じる名盤。

 

とても癒されるし、異世界も味わえるのでGood。Animal Collective好きはハマると思う。

これは今また時代にフィットしていると勝手に思っている。

 

 

あと今っぽいところから

Jamila Woodsの新譜『LEGACY! LEGACY!』

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トラックの質も楽曲も言うことなしでかなり良い。歌は言わずもがな。今で言うネオソウルの範囲だと思うが90年代感も感じる。

 

あと2016年のジャズ盤

Makaya McRavenの『In The Moment』

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ソウルやヒップポップが染み込んだジャズが絶妙なバランスでシカゴ音響とマッチした感じ。

これは田川さんに教えてもらったのだが、俺の生活ローテーションにかなり入っている。

 

 

ライブが終わって一区切りしてリラックスできたのか、アレンジや新しい曲が思い浮かぶ。

 

早くスタジオに入りたい。

 

 

新AYNIW TEPO始動する

飛行機の中から。

 

雲の切れ間とか、海の色とかそんな事を気にする余裕が今はある。

 

昨夜は、

大阪南堀江environment 0gというライブスペースで東京のhenry tennisのアルバムリリースツアー大阪編に呼んで頂き、AYNIW TEPO新体制初のライブだった。

 

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1月末にメンバーが1人離脱してから昨日まではこのライブの準備と曲制作にとにかく時間を割いた。

 

日記が書きたくてしかたがなかったわけではないが、書く余裕がある事が今は嬉しい。

 

今起きている事象への報道やSNSの愚かさに、何度か日記の破片のような下書きを怒りに任せていくつか書いてはいたが、もう次の日に読み返した時にはその内容は自分の中で灰に変わっていた。

 

怒りに任せて自分の身も焼いている時間は俺にはやはりないんだな。

 

肝心のAYNIW TEPOのライブはというと、

反応を見る限り手応えもあり、何よりメンバーとライブできる喜びも溢れた。安心もした。

 

今回コーラスのサポートで入ってくれた金子ゆかも本当に素晴らしい声で良い仕事をしてくれた。

 

共演者達について、

 

henry tennisは生で観ると遥かに説得力のある音楽だった。演奏力もかなり高く、息もあっていて、7人編成で特に管楽器のクオリティ、楽曲の奥行きに感動した。

 

omnisightは日本のバンドではあまり見られない感触、2人編成でラウドでいて緻密なぶっとびクラブサウンドだった。飲んでいたテキーラが効いて何度か気を失いかけた。

 

あと、ベースの方が使っていたフェンダープレジションベースはこれまで見た中で最も音が良かった。あとで聴いてみるとフェンダーの63年と言ってた気がする。値段も桁が違っていた。

 

俺もいつかあの最上クラスのベースを1本手にしたいと思った。

 

とにかく3組とも良い組み合わせだったように思う。会場BGMがStereo Labで上がったし。

 

ありがとう。

 

AYNIW TEPO

2019/5/26 南堀江environment 0g セットリスト

1. She (新曲)

2. Sunrise Express (新曲)

3. Yan-Yan

4. Regal Song

5. Snow Mountain

6. Pluto (新曲)

7. Beautiful Vibrations

 

 

さてまた生活も音楽も掘って行くか。

雑記

雨降りの空港。

 

目の前の少年が飛行機の所まで、真っさらな白のスニーカーが汚れないよう、水溜まりを避けながら細心の注意を払って歩いている。

 

長崎までひとり旅だろうか。

幸運を祈る。

 

10日間、AYNIW TEPO4人で合宿のような日々を奈良で過ごした。

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奈良公園で新しいアー写の撮影もしたり。

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(また発表します)

 

欲しい物や行きたい場所も山程あるが、今は取り入れた新しい楽器・機材や技術によって日々スキルアップできる喜びが何にも勝っている。 

 

ついこの前まで存在しなかった曲達をスタジオやライブで演奏する最初のタイミングというのは何歳になっても不思議で刺激のある体験だ。

 

まだまだ詰めの段階だが、来月のライブでは新しい景色を見せたいと思う。

 

ワイングラスの話。

先日美里が頂いてきた、電球などを作っている会社が作ったワイングラスで昨夜ワインを飲んだところ、こんなに風味が変わるのかというくらい美味しく感じた。俺のガサツな手先ではすぐに割ってしまいそうな程薄いグラス。

 

〇〇効果の可能性も十分あるが、グラスとか食器とか楽しいなと最近思う。細部までこだわりの入っている物にどきどきする歳頃なのだ。

 

酒も美味い、

春だなぁ。

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モジュラーシンセ友達絶賛募集中。

 

明日香と音楽に抱かれて

昨日は身体の具合が良くない両親の顔を覗きに実家へ。

 

今年に入って病院以外になかなか2人とも外出できなくなってしまったので、気が滅入ってるのではないかと常に気にかかっている。

 

土産に買ったたい焼きを家族で囲みながら、2人が死んだ時の話をした。

墓の事や残る家の事や遺産の話。

 

何を言ってるんだと聴く耳を持たないふりはせず聴いた。きっと本人達にとって大きな心配事だろうから。 

 

ひとしきり話も終えて、だったら好きな事たくさんやって残りの人生は存分に謳歌してくれと冗談話をしているうちに2人ともすっきりしたのか、最近では見せた事のないくらい元気な顔になっていた。

 

その後実家の近く明日香村にある甘樫丘(あまかしのおか)に登り、美里と花見をした。

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これが大和三山(耳成山畝傍山、香久山)

 

母親に幼少期から何度も連れられて登ったのを思い出し、映像に納めて送ったら喜んでいた。

 

最近は音楽とばかり向き合い、没頭していたので、こうして異世界から現実の生活に戻ることも自分にとっては大切なバランス。

 

感性を叩けば飛び散る火花にずっと魅せられているが、それを捕まえるにはそうでない視点が必要なのかもしれない。

 

今週はAYNIW TEPOのスタジオ週間。

少しずつ輪郭が現れて来たところ。

 

最後にオススメの音楽の話。

先日リリースされた水曜日のカンパネラオオルタイチ君の共作EP「YAKUSHIMA TREASURE」が気に入っている。

 

タイチ君から、屋久島で水曜日のカンパネラとフィールド録音した作品がもうすぐ出ると聞いてたのでずっと楽しみにしていた。

 

生活や自然に寄り添っていて(というか自然音や人の声もサンプリングして使っている)、ルーツにも回帰していく様で、音楽やアートの革新性とも闘っているこの感じは、2000年前後に俺が音楽に浸かっていった動機を思い出させてくれる。

 

自分の今の感性や音楽の捉え方とフィットしてタイムリーだった。

 

水曜日のカンパネラの方々ともいつか会って話してみたい。

 

音楽だと思っている音楽に久しぶりに抱かれてこの数日を過ごしている。

 

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南の国から

前回の日記を投稿してから気が付けば2週間。ここ長崎では春の陽気に、いつの間にか桜が咲いていた。

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しばらく山小屋にでも篭っていたような、世界から隔離された生活を送っていた。

 

と言うのも、

春からKBS京都ラジオで始まる新番組のオープニングテーマ曲をAYNIW TEPOで作らせて頂いた。

 

番組ディレクターの方から依頼を頂いてからの1ヶ月、毎日パソコンと昼夜を過ごし、奈良にいるメンバーと録音データをやり取りして編集を続けて来た。ノートPCからも聴いたことの無い叫び声のような音が何度か聴こえた気がする。

 

”Sunrise Express” という曲。

春の陽気を走る寝台列車

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関西圏の方は月曜から木曜まで毎日14:00〜17:00聴くことができるので、午後にふと車に乗ることがあったり、何かのタイミングでラジオが聴けるならKBS京都にチャンネルを合わせてみて欲しい。圏外の方はradiko有料会員の方は聴ける模様。番組名は「さらピン!キョウト」

 

KBS京都ジオサイト

https://www.kbs-kyoto.co.jp/program/radio.htm

 

 

昨夜は長崎の同僚達と肉パーティだった。

 

最近は各地の良い食材をネットで購入して取り寄せ、集まって皆でワイワイと調理してホームパーティ的にやるのが主流。少し高価な食材も自分達で仕入れると安くて良い。美味だった。

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最後に

5月26日(日)のAYNIW TEPOのライブの宣伝を。新体制になり色々と変化が起きているので我々にとっては初ライブのような感覚。体験しに来て欲しい。

 

場所は大阪南堀江に最近できたenvionment 0gというクラブサウンドが似合いそうな場所。

(住所: 大阪市西区南堀江3-6-1 西大阪ビルB1F)

 

henrytennis 『Freaking Happy』 ~Release Tour Osaka~

5.26 (sun)
open 17:30 / start 18:00
adv 2000円 / door 2500円

 

Live
henrytennis
omni sight
AYNIW TEPO

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キャパもそこまで大きくないので、ぜひメール予約 (ayniwtepo@gmail.com) お待ちしています。

 

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では良い週中を!

 

イメージは生きているか

時々想像してみる。

法律も警察も無くなった世界のこと。

 

その中で自分は良い奴、悪い奴とどう折り合いを付けながら生活を渡って行くのか。

想像してみる。

 

ピエール瀧氏のニュースがあってから、報道や会社の対応、世の中の風向きに苛立ちをおぼえながら、ただ自分への集中力は乱さないよう、思うことの大半は噛んで飲み込んだ。

 

先週末は地元の後輩ギタリスト、T (spiritual garden)と堀本 (Andrew Kitchen)が出島に遥々やって来た。

 

3泊4日の旅でひたすら酒を呑み、美味い飯を喰らい、フェリーから海の景色を、山からは街の景色を堪能し、最終日に初ジャズセッションを体験した二人は清々しい表情で長崎を去っていった。

 

ステージには死ぬほど緊張感が漂っていたが、俺には美しく映っていた。

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あとは遊びに来てくれた長崎クルー、ギターの塩見さん(オオサカズ)も攻めまくりの演奏でキング感を見せつけていたし、ドラムで来てくれた藤林君(ex.Special Favorite music)もブランクも何のその、光るプレイだった。

 

長崎のジャズシーンに真っ先に飛び込んで今も切り拓いているベースの田川さんにもリスペクトを送っておきたいと思う。

 

それから3日間の休暇の間に

出島宅の近所にある絵本美術館に美里と行って来た。

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国内外の絵本を販売、展示しているセレクトショップのような所。面白い場所だった。

 

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同じ建物でやっていた大道あやさんの展示へ。

彼女は50歳で花火師になって、花火の事故で夫と子供を亡くし60歳で絵を描き始めたという。

 

植物や動物や虫達が一箇所にたくさん描かれた色彩豊かな世界に何とも言えない幸福感と家庭感を感じた。

 

 

今日からは奈良でまた3日間AYNIW TEPOの制作の為にスタジオ。

4人で作る音楽に少しずつ輪郭が出てきたところ。

 

生きるにはイメージが大切だ。

それは全員に言えることだ。