AYNIW TEPO Bass 堀 一也の記憶ブログ

AYNIW TEPOのベース堀 一也によるBlog日記

宝の地図

この休日はほぼ自宅で自分達の曲と睨めっこしていたのだが、

 

自宅出島の近所にあるジャズバーBODY Ⅱ SOULにてクルーの田川さん参加の定例セッションがある、てことで作業合間に立ち寄った。

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この日はメロウな曲多めのセットリストだったが、相変わらず田川氏のアップライトベースは素晴らしい。

そして管楽器が二人いるとやっぱり良い。

 

終わってから2人で呑みに出たが、AYNIWの制作期限が迫っているので一軒で終了し帰宅。

 

知らないうちに購入したU.F.Oは、朝起きるともう気分ではなくなり、食べないまま置き去りになっている。

 

先日レユニオン島のAlain Petersを紹介したが、そこからセガというインド洋に浮かぶ島々の大衆音楽にハマってその70年代コンピを聴いている。

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(歌詞ブックレットには地図が付いている)

セガはコーヒーやサトウキビ農園での過酷な労働の疲れを忘れる為のダンス音楽らしい。

 

Alain Petersもセガのコンピもそうだが、スイスのジュネーブにあるBONGO JOE RECORDSというカフェレコ屋レーベルからリリースされていて、再発や過去作の発掘作品も良いが今のアーティストのリリースも内容が面白い。

https://www.bongojoe.ch

サイトも洒落てて良い。

いつか実店舗に行ってみたい。

 

ちなみにセガのコンピはNEWTONE RECORDSのページで試聴できたので興味ある方は聴いてみて。(Alain Petersも聴ける)

https://www.newtone-records.com/item/n_t0078168.html

 

コンタクトレンズを外して眠ったので今日は身体が元気だな。

 

春もどうやら近い、

だが長崎は今日も雨だ。

 

 

 

海のある街、ない街

奈良に4日間。

 

スタジオで4人で曲作りに没頭する日々だが、

昨日はオフだったので久しぶりに近所の浮見堂まで美里と散歩して来た。

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池に浮かぶ六角の浮見堂。

早朝と夕方は人がほとんどいないのでおすすめ。

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芝犬を連れてやってきたこの近所に住むというおっちゃんとしばらく世間話を。

観光客にしか見えないと言われつつ浮見堂を後に。

 

近日発表になるが、新体制でのライブが決まった。

 

ライブ以外の案件も被って来て時間に追われているが、自分はこういう状況の方が合っているかもしれない。

 

ハマっている音楽の話を。

もう亡くなっているが、レユニオンの伝説の音楽家と言われるアラン ペテルス。

ドラムのてっちゃんが教えてくれたのだが。

 

レユニオンと聴いてあまりピンと来ないと思うが、レユニオン島はインド洋に浮かぶフランス領の島で、火山や熱帯雨林が生い茂る内陸部、珊瑚礁、ビーチで知られている。

 

根っこの音はラテン、アフリカだが、海風が吹いてくるような緩い感じがあって、言語もおそらくフランス語。聴いたことのないブレンドの音楽。メロディはすごくポップ。

https://youtu.be/AnoVNgJ-qWg

https://youtu.be/uyWAhjL_z8s

 

良いやろ。

Apple Musicにもあるので聴いてみて欲しい。

 

 

関空に向かうバスの車窓から真っ青な海を見ながら、遠いレユニオンに思いを馳せてみよう。

 

 

モジュラーの魔の手

誰がいつ何を始めようと終えようと自由だ。

 

と、ナンバーガール再結成の話を受けて盛り上がるSNSを見て思った。

これに限らず何かを誰かをネタに喋りたい人でネットは溢れているが、俺はどちらかというと無口な人が好きだ。

 

先日の日記にも書いたが、

最近はモジュラーシンセに夢中になっていて、毎日ネットでウインドウショッピング的にモジュラーを調べては脳内で繋ぎ、音を想像したりしている。

 

もっと形のない、不定形なエネルギーや感性を型取りたい、そういう欲求に駆られている。

 

その最近の音楽感ともフィットするTheo Parish熱がまた上がって来て、彼のトラックに以前よりも親近感が湧いている。

併せてMoodymannやその周辺も聴き直しているが楽しい。デトロイト良いな。

 

レアグルーヴを使ったトラックが特に好みだ。

 

懐かしい話。

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昔やっていた神今(カムイ)というバンドの2002年にやったイベントステッカー。メンバーだったドラムの吾朗から今日急にLINEで送られて来た。実家に貼ってあるとのこと。

 

なかなか渋い。

企画とか、こういう付属する物を作ったりとか昔から好きだな。

 

p.s. 映画ロッキーを全作観たけど、良かった。スタローンは脚本も監督も主演もやるのすごいな。

奈良→舘山寺とROTH BART BARON / 五味岳久

2/8(金)

長崎から奈良へ。

その足でbachoとLOSTAGEのスプリット音源リリース2マンを観に奈良NEVERLANDへ。

 

bachoのライブは素晴らしく、お客さんが求めているもの、バンドが発信しているものが完全一致していて会場はその幸福感で一杯だった。観ていて猛烈にバンドやりたいってなった。やってるけど。熱くさせながら後味は清々しい、そんな気持ちの良いバンドだった。

 

2/9(土)

AYNIW TEPO新体制4人での初スタジオ。

新曲の制作。4人ではまた色々と勝手が違う。要がシンセを弾いたり、俺もモジュラーシンセ触ったり。

 

家で打ち込んでいったリズムパターンやらその場で出てきたネタを元にセッションし、3曲程マテリアルが出来た。今は完成披露した時の皆の驚く顔を想像している。

 

夜は親戚が厨房を務める焼肉屋「なら八」で肉を焼きながら今年の動き、バンドの会計、次作品のアイデア、制作のスケジュールなどミーティング。

 

2/10(日)

静岡は浜名湖近くにある舘山寺(かんざんじ)にてROTH BART BARONのリリースツアー、五味岳久の弾き語りもあるって事で、岳久にスタッフ同行させて貰った。

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舘山寺は住職がモッズ好きで、ターゲットマークの入ったお守りが売っているというなんとも粋なお寺だった。ポールウェラーが実際に来た時の写真も飾っていた。

 

ロケーションは勿論良くて、音の鳴りも歴史に染み込む様で素晴らしかった。そして岳久の弾き語りも場所の影響あってなのか、いつにも増して丁寧な演奏と歌だった。とても良かった。

 

続いてROTH BART BARON。

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彼らのツアースケジュールを観ていてこの静岡公演がラストで一区切り、ってことでどうしてもリリース直後に共演して観たライブの行く末が観たかった。突然の再会をメンバーも喜んでくれた。

 

ライブはたっぷり1時間半。

サポートメンバーも入って6人編成。ホーンやパーカッション、オルガンや太鼓も入った豪華なセットだったが、細部まで作り込まれた無駄のない音色やアレンジで、歌やコーラスが強く、シンプルな音楽本来の自力も感じる完璧な流れ、ライブだったと思う。良い刺激を貰った。

 

打ち上げは舘山寺のふもとにあるお店で、鰻やらカキなんかを皆でいただきつつ一杯、とはいかずいつも通りに呑み過ぎた。

 

2/11(月)

起床。泊めてもらったイベンタージミー宅で水圧の強いシャワーを浴びた後、イベントにも出店していたカレー名店 ”R食堂” の実店舗へ。15周年を迎えられるとのことで、途中花屋に寄って贈り物の植物を購入。

 

カレーも出店の時とは違った、スープの様なカレーで美味だった。季節のラッシーや、甘酒を使ったイチゴのスムージーまで、どれもカレーの味に似合ったメニュー。

店内では趣味の良いプレイリストが流れていて、総じてとても心地の良い空間だった。

 

そこから渋滞を乗り越え奈良へ戻り、その足でまたAYNIW TEPOのスタジオ作業へ。

新しい2曲分のマテリアルと前回のセッションを拡げてアレンジを少し。

 

 

タイトな数日間だった。

音楽、寺、地元、食事、人間と場所を中心に感情や想像力が繋がっていくその様に、今回もたくさんインスピレーションを得た。

 

自分の生活にもフィードバックしたい。

世話になった皆さん、ありがとう。

 

装いも新たに

AYNIW TEPO4人になり最初のスタジオ作業の為、奈良へ。

 

新たな機材も導入したり。

 

2年前くらいから少しずつシンセサイザーの元祖モジュラーシンセに魅せられて来た。

 

今まで使っていたシンセサイザーは元々何種類か作られて内臓されている音色を選んでそこからをいじって変化させていく半分アナログなタイプだったが、

 

モジュラーシンセは回路(モジュラー)を組み合わせて元の電気信号から音色を作っていくアナログ感が醍醐味だ。

 

そしてこのモジュラーシンセを自分の制作にも反映したい、そう思い立ち現在は構造を勉強中。

 

楽しい。

 

長崎の音楽クルー田川氏から譲り受けた、

この使い勝手の良いセミモジュラーシンセ、MoogのMOTHER-32を出発点に回路を増やして行こうと思う。

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音色を作る為の基本的な回路(VCO、EG、VCF、VCA、LFO)があらかじめ一つに組み合わされていて、それを右側のパッチで信号の流れる回路を切り替えたりして音色に変化を加えるタイプ。

 

おそらく最終的には増えてこういう事になって行くだろう。

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(画像は東北工業大学から拝借)

 

地元に早く帰りたい。

今夜はLOSTAGEとbachoの2マンに遊びに行こうかな。

 

2月4日(月曜日)

抜け殻になり、1週間を過ごした。

 

映画をジェイソン ステイサムを中心に10本程度、同僚に薦められた海外ドラマ「West World」を制覇したり、お酒を呑み過ぎたり、温泉に行ったり、走ったり、筋トレしたりしながら。

 

『Beautiful Vibrations』制作に全てを費やした後は、もしかすると暫くは感性も枯れ果ててしまうかもしれないと思っていた。

 

が、意外にそんな事はなく、今後のバンドの音やイメージや自分の生活の事、靄がかっていた物事はこの1週間でハッキリと見通せる状態になった。

 

リラックスする時間が大切だ。

 

2月以降4月くらいまでライブのオファーはたくさん貰っていたが、4人体制には3ヵ月くらいは準備が必要という判断で残念だが断らせて頂いた。

 

また次の段階が見えれば告知したいと思う。

 

不思議とやりたい事が溢れて来る時はどんどん後から湧いてくるので何をどの程度捕まえるのか難しい。

 

まず明日は、豆腐となめこと万能ネギの赤だしを作る。

 

ツアーファイナルのあと

ツアーファイナル心斎橋Pangeaを終えて。

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音楽を通じて味わいたい気持ちの全てがあの日Pangeaに凝縮されていた。

足を運んでくれた人はきっと感じてくれていたと思う。

 

何者も境目なく音を使って遊ぶ。

ほかに何もいらない。

 

the sankhwa

Oorutaichi

TAMTAM

AYNIW TEPO

 

皆の素晴らしいライブとDJで高揚感はクローズの時まで丁寧に繋がって行った。

 

まだ明日も生きていたい、まだ皆と音で遊んでいたい。

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2019.1.26 心斎橋Pangea セットリスト

1. Snow Mountain

2. Regal Song

3. Yan-Yan

4. Interlude

5. Reminder

6. Family Train

7. A Seed's Story

8. Ivy

9. Beautiful Vibrations

encore

10. Gingko

11. Surfin'

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”Beautiful Vibrations 2018-2019”

8本とそこまで多くはないが、今回のツアーはどの公演も記憶に強く残っている。

 

次の山を登り、また近いうちに会いに行きたい。

 

今はあまりに長い時間を過ごしたメンバーのともえが確かに離脱し4人になる、という現実を受け入れる、まずここから始める必要がありそうだ。

 

寂しい気持ちは勿論あるが、

AYNIW TEPOの感性が次に溢れているのでそれをキャッチしに行こうと思う。

 

次の山を登ろう。