アルバム発売について書きました
今日は事の一部始終を見ていた堀一也の生き霊、亡霊がアルバム発売について話したいと言っているので代わりに書きたいと思います。
AYNIW TEPOは2018年の11月15日にファーストフルアルバム”Beautiful Vibrations”をハイレゾ音源付きの12インチレコードで発表することになりました。
ギターの要が加入してから制作を始め、当初ミニアルバムの予定が作品性にこだわった結果、フルアルバムになりました。
昨今作品の販売方法について、CDなのか、レコードなのか、テープなのかサブスクリプションなのか、何がリスナーの為になるか、自分達の活動にメリットがあるのか、音楽に携わる人間は日々悶々と考えます。
先日GEZANのボーカルであるマヒトさんの新譜についてのインタビュー記事を読みました。言い方はどうだったか忘れてしまったが、サブスク配信については葛藤はあったが自分の作品を実際に物として手にした時に、(配信したとしても) 物としての作品に揺るがない自信が湧いた、と話していたと思います。
それは僕がマスタリングを終えて完成したアルバムを自宅で通しで聴いた時に抱いた感情と正に同じ類いのものでした。
ただ、ここは逆でこの作品のサブスク配信は今のところ予定していません。
”Beautiful Vibrations”はレコードで聴いて貰うのが作品のベストな提供方法だと最初に思いました。次に音を存分に楽しんで欲しいのでハイレゾ音源も付ける事にしました。
CDは作りたい気持ちでしたが予算的に無理でした。
大は小を兼ねる、そういう考えも勿論あると思う。音楽をいつ、どんなツールでも楽しんで欲しい気持ちも勿論あるのですが、作品としての強さや匂い、ワクワクや秘密みたいなものも味わう為に余白や不便さがあって良いのではないかとも日々思っています。
それが音楽の楽しさの一つでもあるし、それを伝播する為にライブやツアー、DJやラジオ番組、ブログでお薦めの音楽を伝えたり面倒があっても色々やり続けてこれている気がします。
サブスクに楽しみがないわけでは勿論ないし、僕も世話になっているユーザーの一人ですが、この検索にかからない、この枠にいないアーティストを最近は無意識に探していたりもする。今後サブスクが儲かるなら一考させて頂きたいとは思います。
語弊があるといけないので言っておきますが、今回このアルバムの作品としての届け方としては違うなという考えです。
自分がのんびりしているのかもしれないし、音楽だけで食べてないので言えるのかもしれない。ただもうちょいじっくり味わいたいやろ、サイクル早すぎてザルの隙間から色々と捕まえておきたい感情もスルーしていくがな、とリスナー視点でもバンドマン視点でも思うことがあります。
バンドは新譜を店頭に並べてもらって、3ヶ月や半年で売り上げを計られるものではなく、作品の伝え方、楽しませ方もそれぞれのタイム感で良いのではないか。
2年半〜3年かけて多額の経費をかけて制作したAYNIW TEPOの”Beautiful Vibrations”は2018年から数年かけて引き出しを少しずつ開けていければと思っています。
今後の予定としてはMVを一本公開、11月からリリースツアー名古屋、大阪、東京と直近に控えております。
MVの配信はできるだけ、可能なら全曲やりたいと思っています。予算のこともあるのでペースはゆっくりになると予想されますが。
オオヤサヤカさん描き下ろしのジャケットだけでインテリア価値が充分あると思いますが、レコードプレーヤー持ってない方も可能であれば買って聴いて欲しいです。今のゲーム機より安価な物もたくさんあります。
ちなみに僕が最初に買ったレコードプレーヤーはハードオフのジャンク品コーナーで¥2980でヤマハの物です。針がないだけで壊れてなさそうだったので勇気を出して買ったら正常に作動しました。今も長崎の家では毎日回転してくれています。
AYNIW TEPOの最初のアルバム。
初回盤は400枚。売り切って儲けなし。
値段は考え中。
”Beautiful Vibrations”
美しい振動届けに行きます。
ライブ楽しみにしていて欲しい。
あと応援も少しよろしくお願いします。