私は水蒸気になりたい
今日は長崎から奈良へ移動。
先日、東京のomaの家で久しぶりにiPodで音楽聴いてからiPhoneの音が良くないことを痛感。
このiPhoneをかなりの人が使っていると考えると少し悲しくなった。
携帯電話で音楽まで聞けるようになるとは昔思っていなかったのでそう考えると有り難い事だが。
慣れは怖い。
今iPodを褒めているが、過去の自分はiPodが登場した当時、Sonyが出していたポータブルプレーヤーに比べてiPodは音が悪いと言っていた。
いつの間にか移動中の音楽体験はかなり粗末になっていたのだなぁと思った。
慣れは怖い。
そうやって良くない物を自然と掴んでいる内に人間は自分の分からないところで飽きてしまう。これが消費のサイクルなのか。
例え話。
年齢にもよるが、親が子供に楽器を与えるのにできるだけ安価な物を与えようとすることが多いと思うが、俺は可能な範囲で少し値がはる良い物を与えた方が良いと思っている。
子供なら繊細で感動も大人より大きいと思う。
感動が大きい方が上達も早いし何より楽しい。
因みに俺の最初のベースは高校生の時に彼女に借りたもの。彼女パワーもあったのか結構練習したと自分でも思う。弾かない時もいつも触っていた。
勿論下ネタではない。
どんなベースだったかというと当時最も安価な部類のものだった。
女の子の力は楽器の質を越える可能性が充分にあるのだ。
話がそれたが何を言いたいかというと、
大体瞬間的に起こっていた気持ちや感性はとっくに忘れてしまっている事が多い。
忘れている事に気付かないのが一番厄介だ。
そういう時は大体友達とか周りの何かが思い出させてくれるわけで。
最近はThomas Mapfumoばかり聴いている。
溜まりに溜まった感情を火にかけて蒸留したような、水蒸気のような音。
そういうのが好きなんだな。